思うのではなく、困ることで実現する。

 最近ようやく具体的に動き出した引っ越しのことも、ブログを始めた最初の方に何回か書いたと思う。労働をし続けるための最後の手段が職住近接とか言っていた。しかしそれから1年くらい、朝晩の混雑した、嫌で嫌で仕方ない電車に毎日乗って会社に通っていた。ぼくは大抵のことについて、やりたいと決めてから年単位の時間をかけてしまう。日々のちょっとしたことでも時間がかかってしまう。
 その他にも毎日本を読んでいるとか筋トレをやってるとか、ブログを書いているとか(これのことだけど)、社会人になってから習い事みたいなことまで初めて、毎日少しずつ何かをして、そこから何かを考えてきた。
 ぼくは自己啓発書も結構読んできたけれど、どうしても、思っていることは現実になるとは、信じられない。思うだけでは動けない。それならどうしたら動けるかというと、自分がどうしようもなく困っていると思い始めたとき、ようやく動き始めることができる。嫌という感情では、それを避けようと思うだけで動けない。困ってしまえばどうにか動こうとするのだ。
 他の誰かが何かが嫌だと愚痴っていても、ぼくはどうすることもできない。話しを聞くことができたとして、相手もそれで良いのかもしれないけれど、実際に何かが変わるわけではない。しかし、何かに困っているということが分かれば、具体的に手伝うことができる可能性が出てくる。これは人間関係において大きな差であると思う。嫌だ嫌だと言っている人を救うことはできない。それはまたぼく自身も同じで、嫌だ嫌だと言っているうちは救われないのだと思う。