毎年やることを増やしてきた。

 ブログを書くことが習慣になっていたようで、書かないまま今日の終わりが近づくと落ち着かなくなってしまった。書くことを忘れるということがなくなったから、今は書くことよりも書かないことの方が意識を必要とする。もう自分としては書かなくても大丈夫だと思っているのだけれど、そう思い切れない部分がある。どうでもいいことでも書いてしまえばいいじゃないかとさえ思ってしまう。
 ブログでは、自分を主語とした文章を書くということにチャレンジしてきたと思っていて、自分が主語にならないようなことを書かないようにしてきた。しかし自分が主語の文章など(自分としては)面白くないわけで、書いていて楽しかったかというと、別に楽しくもなかった。
 じゃあ1年も続けていた理由はなんだろう。自己満足や暇つぶしだろうか。いや違う。何も残らない人生からの逃避だと思う。ぼくのこの何もない人生の虚しさを、何かを実行することで凌いできた。30台に入ってから1年ごとに読書、ダイエット、筋トレ、ランニング、そしてブログとやることを増やしていくことで自分をコントロールしてきた。だからブログが1年経ったいま、新しいことを始めるときなのだ。