女子の熱視線を浴びる読書男子とは

【読書男子に女性の熱視線】人気上昇中の5つの理由とは - IRORIO(イロリオ)

 
 読書男子とは、つまり読書をしている男子、つまり女子に読書をしていると認識されている男子、つまり読書をしていると女子に認識させている男子、ということだ。
 読書をしていることを女子に認識させるには、女子に男子として認識されている前提となる。女子が男子を見ていたら、その男子は読書をしていた、いいなあ(熱視線)、というわけだ。
 ぼくの思考はここで停止する。
 ぼくは本を読むことが好きで、よく読んでいると思うのだけれど、そんなぼくのことを誰も知らない。熱視線を向ける先と認識されていない。どうやってぼく自身を読書をする男子と認識させればいいのか、そもそもどうやって女子にとっての男子として認識させればいいのか、どの本にも書いていないのだ。本を読むことでぼくにまとうはずのオーラの出し方はどこにも書いていない。
 女子は見つけた男子を仕分ける基準の1つとして、読書男子というものがあるとしよう。しかしそれは多段に連なる仕分けの最後の方にありそうな、優先度の低いものと想像する。なぜなら、ぼくは別に読書女子のことをどうも思わないからである。
 ぼくの停止した思考が世界を斜めにする。