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あなたの「」を愛している

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読むことと書くこと。ぼくにはこのくらいしかない。人との関係で時間が埋まって読んだり書いたりという時間が必要ない人生に憧れる。こんなことやめさせて欲しい。ずっと願っていても叶わない。人に近づこうとすれば遠ざかり、目が合う距離に近づいたその瞬間に消滅する。こんな人生に残るものは、書物くらいしかない。インターネットなど、人との関係がないぼくには手に余るものだ。

ぼくは読むことで「未知」に出会う。出会ったものは「既知」となり、ぼくはその「既知」を使って書く。書くことで「既知」を究める。人生の意地みたいなもの。

技術や能力は嫌われないけど、ぼく自身は好かれない。「あなたの言葉が好き」と「あなたのことが好き」が結びつかないことを、ぼくは知っている。愛されないことから目を逸らすためにも、ぼくは技術を高めていく。つくりものの自分になることが自分の人生に対する最大の抵抗だ。「あなたの書くものが愛おしい」と、つくりもののぼくに狂おしいに愛情を示し、ぼくに近づいた途端、あまりの気持ち悪さで屈辱的な思いをさせる。最高に最悪な人間となる。小心者のぼくは、いままで自分が悪く見えることを避けてきたけれど、それでも好かれてこなかったのだから、悪く見えてないだけで良く見えていたわけでもないし、魅力もなにもなかったということだ。

こうやって書いていくと自分がどんな存在かが嫌でも分かってきてしまう。愛されたいのに愛されず、諦めきれない人間はこうも虚しいのか。