辿り着きたい場所の高さを知る。

 勉強をしたり人から教えを請うと、自分では考えられなかったことに気づかされる。そのときは興奮状態であることもあり、これを聞いたからに自分にもできるのではないかと、意気揚々と歩き出そうとする。

 しかし立ち止まってみると、縦に細長い土台の上に立っているような、ぼくという人間の思考の一部だけがとんでもなく上にあり、その周りはずっと下にあることに気づいてしまう。

 ぼくはひどい高所恐怖症なので、高い場所に上がったまま上を見続けるどころか、前を向くことすらできない。(関係ないが、ぼくは2階以上には住めないと思うくらいに高所が苦手であり、今は1階に住んでいる)

 学ぶことで辿り着きたい場所の高さを知り、その高さに自分の足で辿り着けるように、自分の力で土台を作り上げていかなければならない。