天然の会社員

 ブログでもどこでも、ぼくの持つ時間として多くの時間をかけている会社のことをほとんど書いたり話したことがない。つまりぼくは会社のことを考えることがほとんどない。考えるとしても、自分の会社や業界のことではなくて、概念的なものになってしまう。だから言葉として正しいかどうかはわからないが、ぼくはきっと天然の会社員なんだと思う。

 今日は会社の部署に配属された新入社員の歓迎会だった。多少なりとも会社組織の中での立場が上のほうに向かっている身としては、すこし上から目線で会社のことや仕事について語ってあげたほうが、入社した会社のことがわかってきていいのかなと思うのだれど、ぼくはそういうことをうまく話せない。早くぼくを追い抜いて楽にして欲しいなあ、と言ったくらいだと思う。
 ぼくの仕事のスタンスは、なるべくフラットに、成功のために仕事をするというのが特徴であり、やる気など考えたことがない。関わる仕事を成功させるために自らが仕事をし、後輩を育成したり、会社に申し入れたり、ただそれだけを繰り返してきた。ただそれだけなのに、自動的に評価されてきた。会社員としてうまくやっていくには、会社側に寄り添う、今風の言葉でいえば、コミットしていくことが重要だと思われるが、ぼく自身が会社にコミットしきれないというか、会社が勝手にぼくが会社にコミットしているとして、それなりの立場に添えることから、ぼくに限っては会社側にコミットする必要がなかったというのもある。もしくは会社にコミットするような行動が、ぼくにとってはコミットしていると捉えていないというのもある。
 そもそも仕事が好きじゃなくて、人に言われたことをやるのが好きじゃない。好きじゃないことをやっているので、自分の思い入れより大事なことがある。魅せる仕事をしているわけではないけれど、それがプロフェッショナルだと思っているところもある。