恋愛における「告白」の問題

 恋愛における「告白」について、以前すこし書いたことがある。そこでは、ぼくは自分から告白することはないということを書いた。それは今でも変わっていないのだけれど、ぼくの現実に突きつけられた「告白」の問題について、いまいちど書かずにはいられない。

 どうしてぼくは告白をしないか。それには前提条件がある。前提条件は、恋愛とは2人で成立する関係だということと、恋愛が成立する可能性があることである。たとえば片思いの状態では恋愛が成立していないので、告白をしない。告白によって相手が心が動く可能性というのは、恋愛が成立する可能性に含まれるから、それが確信できるならば告白をすることができる。その確信がなく、告白をしないと決意していてでも維持したい関係があるならば、その関係を大事したほうがいい。これが今のところの結論である。

 恋愛をすることをそんな風に意味づけすること意味があるのか、恋愛とはそういうものじゃないだろうと考えていたというか、こんなことも何も考えずにいたこともある。しかしこれまでに、場面を変え場所を変え、恋愛を始める前に終わってきた。ぶつんと関係が終わる。このまま反省せずにいたら、無限ループにハマるのではないかと危惧している。

 そこで今考えているのが、恋愛の成立条件が整う前にぼくから告白をしたり、恋愛を始めようとしないということだ。正直これは、苦しい我慢をすることになるかもしれないし、告白をしないでいるうちに相手が別の人と恋愛を始めたり、そうでなくとも関係がなくなる可能性もある。しかしこれまでのことを振り返れば、告白をしないまま相手がいなくなるということは、恋愛が成立する可能性がなかったということだ。

 ぼくは今もこれからくる未来においても、「今」の状態を正確に理解しなくてはならない。今に夢を見てはいけない。夢は現実にはならないし、夢は理解されない自分だけのものだ。希望も期待もしてはいけない。希望していた期待通りの今がきていたら、行動ができるはずだ。現実は苦しい。しかしその苦しさから逃げるように、現実を捻じ曲げて解釈してはいけない。苦しいまま、幸せになるべきなのだ。これは恋愛における「告白」の問題にも当てはまることだ。今恋愛が成立する可能性がないのであれば、今ではないのだ。苦しみから逃げるように告白をしてはいけない。