「ライフハック心理学 ―心の力で快適に仕事を効率化する方法」(佐々木 正悟) 第4章~第6章

 


第4章から最後まで書きます。

1冊の本でどこまで書くかは、手探りです。


ライフハック心理学 ―心の力で快適に仕事を効率化する方法

ライフハック心理学 ―心の力で快適に仕事を効率化する方法

佐々木 正悟

東洋経済新報社 (2010/10/29)

第4章 心の危機を乗り越える

 第1節 人前で話すのが怖くてできない人のために

 第2節 「他人の中に自分を見つける」ことなど不可能と思える人に

 第3節 出逢いのきっかけがない

 第4節 「もう一人の自分」とビジネスを始める

 第5節 誰かの「もう一人の自分」になる

 第6節 「もう一人の自分」と交渉する

 第7節 この章のまとめ


僕は人前で話すのが苦手である。

苦手だけど立場上、やらざるを得ない。

会社からの要請に応えるのが会社に勤める者が生き残る術だからだ。

気が狂わない程度には、やっていこうとは思っている。


自分と全く同じ人間を観客席に座らせる


聴衆を全員ただのクリだと思う。など、聞いたことはあったが、

"自分"を観客席に置く、というのは発想になかった。


他人は怖いけど、自分は怖くない。

しかし大前提として、"自分"を自分が認められていなければならない。

自分に対して懐疑心を持っていたら、この方法もやぶ蛇だろう。


カウンセリングの方法として、"受容"というものがある。

自分が嫌悪する部分や、社会的に見て悪とみなされる部分も含めて、カウンセラー(療法家)がクライエント(患者)の持つ全ての面を尊重し評価すること

自分が、自分自信を全面的に"受容"することで、

もし何かに失敗したとしても、受け入れることができるだろう。

新しいこと、やり慣れないこと、苦手なことができないのは、

たいていの場合、関係する他人を恐れてのことなのだ。

この他人を自分自身をみなすことができれば、より寛容な世界になるかもしれない。


今の僕は、これが正しいのかは分からない。

他人のために行動することで対価を得ていると考える方が大きいので、

どうしても、他人のためにと考えてしまう。


人の中に「他者性」ばかり見るクセがついていると、

どんなに身近な人でも「他人」に思えてしまう。


ここで、他者性によって心を閉ざすのではなく、他人に共感ができれば、

自分自身を感じることができれば、僕はもっと寛容になれるかもしれないと考える。


僕のように、小さな社会(組織)ではコミットしているけど、

その組織を出た途端、孤独感に包まれるような感覚を持っている人は多いと思う。

休日に会う友人がいなければ、組織の外でビジネスの話をするような人もいない。


出逢いを求めていない、というのは、恐れているだけだと認めた上で、

そんな人がビジネスパートナーや恋人をどう見つけるか。

本書では「もう一人の私」であるようなパートナーを探すことだと、言っている。


相手が考えていることも、欠点も、相手が「もう一人の私」であれば、

共感でき理解できるので、受け入れることができる。

そして逆に、他人にとっての「もう一人の私」になってあげる。


「もう一人の私」との同調により、

勇敢にチャレンジすることができるようになり、お互いの力を増幅させることができる。議論の対立をポジティブに捉え、2人を成長させることもできる。



第5章 心の力で悪癖を克服する

 第1節 「意志の力」で悪癖を止める

 第2節 自信を失うようなことはしない

 第3節 記録をとれば、やせられる

 第4節 「10-10-10」を使って一瞬で決断

 第5節 この章のまとめ

何かしなくてはいけないこと、した方が良いと思うことに対して、

何もしたくなかったり、意味を見失うなんてことがある。

そのとき、自分が納得するような物語を作ることができるのが、

「意思の力」であるという。


僕もそうだったが、ビジネス書や自己啓発書を読むと、

著者が紹介している手法を、そのまま自分に適用しようとしてしまう。

本の中身はある程度完結していて、ある意味完璧であるので、

書かれていることを鵜呑みにしやすい。


本を読んだ勢いで、夜中大きな目標を作り、

自分なりの日々の計画を立てて、意気揚々と眠る。

しかし翌日から実行しようにも、今までの習慣はほとんど変えられない。

内的要因、外的要因、あるかもしれないが、1日で頓挫する。

これはあたりまえの話で、今まで24時間無意識な部分があったとしても、

何かをしながら生きてきたのだから、

急に立てた計画になんて、適応できるわけがなかったのだ。


僕は今年(2010年)の5月に思い立ち、筋トレを始めた。

夜の帰宅が22時を過ぎたらやらなくても良い、と決めた。

それでも意外と勢いでやってしまうので、22時以降も9割くらいは実行している。


2010年の12月から、このブログを始めた。

椅子に座ってパソコンと対峙し、10分以上時間があれば、

読んで積まれている本を開き、何かしらアウトプットしておく。

積み重なれば、こういうエントリーになっていくのだ。


あと、iPhoneのQuickLogというソフトを使ったライフログも始めた。

ライフワークは少しずつ増えていき、全て記録されている。

iPhoneのようなツールを持ったこと自体がすばらしい体験であったが、

活用することでライフワークはライフワークの体をなすようになった。


第6章 心の力で打たれ強くなる

 第1節 自分だけの秘密を持って自分を強くする

 第2節 厳しい反応と、優しい反応の、両方をイメージしておく

 第3節 「原因」を変える

 第4節 寄付する

 第5節 この章のまとめ


心をどう維持するか。

心という抽象的なものへの強制は、辛いものでしかない。

結果をゼロイチで求め、一喜一憂するのは、心を痛めつけることになる。


自分の心をコントロールするのは心への強制ではなく、行動方法によるものである。

本書には、その方法が多く載っている。

心の癖は、そう簡単に変えられるものではないが、少しずつチャレンジしてみてどうだろうか。


ライフハック心理学 ―心の力で快適に仕事を効率化する方法

ライフハック心理学 ―心の力で快適に仕事を効率化する方法