クラフト・エヴィング商會の4代目になる予定だったが、
とある探偵おじさんと一緒に探偵局を作っちゃった吉田音さんの作品。
副題は「夜に猫が身を潜めるところ」となっています。
猫は夜になると、どこかに集まって猫の集会を開いているらしいことは、
実は僕も知っている。探したけど無かった。
昔から「一体どこに隠れて居るんだ」と、ぼやいている。
クラフト・エヴィング商會の作品を探していたら偶然この本を発見して、
読んでみたところ、偶然にも同じ疑問を持っている人がいた。
「Think」は、その題名の通り、とにかく考えて考えて、
妄想を膨らましていく話だ。
外に出て、毎日帰ってくる探偵おじさんの猫(名前をシンクという)が、
何故か色々なものを持ってくる。
その色々な物から、猫がどんなところに行っているのか、
音ちゃんと探偵のおじさんが推理している。
淡々と推理している話である。
他にも、ノスタルジックな短編小説が入っている。
クラフト・エヴィングらしい、不思議なお話でした。