本がなくなっていく。

 本の電子化が大詰めを迎えている。古いファイルで2011年のものがあるので、約3年かけてやってきたことになる。書類はのぞいて、2500冊くらい。雑誌は入っている。
 電子化していったのは10年くらい住んでいる今の家にある本なのだが、実家にあった本を持ってきたりもしているので、なかには小学校のときにお小遣いで本もあるかもしれない。逆に実家にはまだ置きっぱなしの本がある。
 とりあえず今の家にある残りはあと数百冊もないと思われるが、ほぼ文庫なのでもっとあるかもしれない。本の一番よい形は文庫だと思っているので、文庫は電子化しなくてもいいと思っていたけれど、ラノベなどから手を入れはじめている。

 
 物理的な形をなくしていく本。最近はKindlekoboで買うことも多くなり、最初から物理的な本がないこともあり、量的感覚を失い、冊数の感覚も曖昧になっていく。
 人を知るには本棚を見ればわかるとか、本棚で自分を演出するとか、面白いと思うけれど、本がないという演出も面白いのではと思う。
 どんな本を読んだかではなく、いまぼくがどういうことを考えることができ、話すことができるか。蔵書や読書を高めていくよりも、絶対に面白いと思う。