本を読む。世界を読む。

 寺山修司の「本を捨てよ、町に出よう」、長田弘の「世界は一冊の本」。
これらは結構有名な言葉かもしれないが、ぼくにはいまいちしっくりこない言葉となっている。
 この2つをかけ合わせて、
「有限の本を捨て、言葉になっていない世界を読もう」
ということを考えてみたりもした。
 
 世界を読み解く力は、世界を感じる方法を身につけるには、本を読み、自分で言葉にするための練習をする必要がある。
 
 本というものを、概念的に、かつ拡大解釈をしていくと、昨今の紙や電子媒体に映し出す本というものから、何かに書かれている文章や言葉を使って書かれた文、そして書く以前の思考へと広がる。さらには何かを感じることにまで広げていけば、世界を読むということになるだろうか。