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ニュースの本質は、フィクションのアイディアになる。

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 ぼくはできるだけ使い捨てとなる情報やニュース、まとめサイトは読み込まないようにと思っているのだけれど、知っておくと良いニュースがあると、最近スタンスを改めている。それはどういうニュースかというと、時代を読み解くことができるニュースである。時代を象徴するような出来事や、過去に似たようなことがあった出来事は、現代の姿を知り、歴史を紐解くことにより、未来を予測することができる。あくまで予測であるからこそ、そこに新しい物語や人物像のアイディアがあるのではないかと思っている。

 たとえば、最近発生したAKBの傷害事件では、犯人はちょっとした有名人を殺したら世間が騒ぐと思い、殺そうとしたのだと想像できる。実際は殺傷能力が低い武器を使っているのだけど、それは本人の殺人能力が低かっただけで、持つ武器によっては、確実に殺していただろう。そもそもなぜ人はこういうことをするのか、特定の人を狙わない無分別の殺人は、世間そのものへの攻撃であると言える。こんな(自分にとって都合の悪い)世の中にした元凶をいつかの総理大臣だとか特定の人物を恨んだりせず、世間という見えない敵に向かって攻撃をしかける。さらになぜそうなってしまうのかというと、個人を生きることができずに、空気の世界(つまり世間)を生きているからである。空気を読まなければならない世界では、特定の誰かを恨むということができない。みんなが特定の誰かのことを恨むなんてことはあり得ないから、空気を読むと、全体を恨むしかなくなってしまう。
 これはぼくの仮説であるし、わりと一般的な視点だとも思うけど、なぜそういう事件が起こってしまうのかを考えていくことは、とても有意義だと思う。同じように小保方の一連の出来事も、遠隔操作の事件も、なぜこういうことが起こるのかを考えて、仮説を立て、またその人物の心理に迫ってみると、ニュースの先の本質が見えてくる。
 さらに当然その人本人のことは知らないわけだから、納得できる仮説を積み上げる想像力により、現実的だけどどこか尖った物語や人物像が浮かび上がってくるのではないかと思った。