体調不良でありながら

今日は会社を休み安静にしていた。

安静にしつつも大月悠祐子の「彼女の最終定理」や中村うさぎの「死からの生還」を読んでしまったり、どういうわけか性的ことが書かれた本を手にとってしまうのも、また体調不良のなせる業だろうか。風邪をひいているときは意外と性的に興奮しやすく、セックスをして眠れば、たちまち風邪が治ってしまうという説を聞いたことがあるけれど、ぼくには病のときに一緒に居てくれるような恋人がいない。風邪を移しているだけではないかとも思うけれど、残念ながら試すことができない。

風邪をひいたり事故を起こしたりして、家から出られなくなったとき、一人で居ることの不安を感じる。いざとなったときに呼べる人は、ぼくにはいない。このまま死んでしまっても、誰にも気づかれないんだとさえ思ってしまう。

死んでしまったら、気づかれないことにも気づかれないのだから、それほど気にすることもないのかもしれないけれど、こんな自分にもやがて訪れるであろう死の瞬間が恐ろしい。

人間最後死ぬときは誰だも一人だというけれど、最後までずっと一人であるということは、誰も望まないはずだと思う。ぼくは望んでいない。最後は一人かもしれないけれど、今一人で居ることは寂しい。