人が好きでも、友達を作ることは難しい。

 ぼくは一度だけ、「降矢くんは、なんだかんだいって、人が好きだよね」と、寿司を食べながら、しみじみと言われたことがある。この「なんだかんだ」というのが、まさにぼくを表していて、ぼくは恐らく、あまり人が好きそうに見えない。人と積極的に関われないし、今までに関わってもらえた人は、そう多くない。これは運命というか、そういうものだと思うことしかできない。

 昨日Answerの話し書きながら思い出したのだけれど、昔から、インターネットにおいては、ときおり質問や悩みと聞くようなことをしていた。昨今は少し有名なサービスとなると大量に人が群がるようになっているけれど、ぼくが学生のころは、インターネットといっても今よりもかなりコンパクトな世界で交流することができた。

 学生のころのぼくはパソコンを手に入れてインターネットにひかれていき、毎日のようにメールを書いていた。いわゆるメル友であるが、よく会う人とも毎日メールしていたし、インターネットで出会った人とも毎日メールをしていた。しかも長文だった。長さはこのブログくらいだったかもしれない。

 ぼくがメールをしていた人は、男性は会える人、女性は会えない人という感じだった。それから今までも、ぼくは女性とも男性とも、会って話すことがほとんどない人生を送ってきている。特に女性は、人数として、思い出せて両手で数え切れるくらいだ。会社を除けば、死ぬまでにあと何回人と顔を合わせて話すことができるのだろうかと、わりと真剣に考えてしまうくらいに会う機会が作れないでいる。

 ぼくは人が好きだということとは裏腹に、人とあまり会わない人生を送ってきてしまった。学生の頃と知り合った人とはことごとく音信不通になってしまったし、社会人になってから、あらためて友達を作ることは、できないことはなかったが、なかなか難しかった

 最近の人たちは、小中学生の時点でメールや今ならLINEのような繋がりがあり、逆に卒業後にどこに行ってもその繋がりに縛られる可能性がある。ぼくはそういう繋がりがなくて楽な反面、繋がりを続けることが今よりも難しい時代に数少ない人間関係も作ってこれなかった。

 そうやって生きてきた結果こんなブログを書くようになったわけだけれど、せっかくこのようにブログを書いているし、昔のように毎日メールとか、そういうことはできないけれど、新しい形で友達ができたりしないかなと、すこし夢を見ていたりする。どうだろう、友達になりませんか?