カフェやファーストフード(ただしチェーン店に限る)で生活している。

 ぼくはカフェやファーストフードにいることが多い。難民というわけではないけれど、ぼくはほぼ毎日、朝と夜にカフェやファーストフードに寄っている。朝は飲みものだけで、夜は食事を兼ねることが多い。一人でふらふらしているくらいなら、自分の家に居たほうが良いはず。なぜかそれができない。

 家での生活において淀みない流れを作るヘヤカツを、自分が家に居られるようにすることを目的としてやっている。それも今のところはあまり効果がなく、うちにいる猫が家中を淀みなく歩き回れるようになっただけだった。家に居られない理由は、家の中の問題ではなかったのかもしれない。いくら家で気持ち良く過ごせようと、読書と執筆ができないのでは意味がない。家にいると何をしていいのかわからなくなるというか、何もしたくなくなる。家にいる自分のほうが自然だというならば、ぼくは基本的に何もしたくない人間なのだと思う。しかし、この家にいるときの無の感じは、今の自分にとっては嫌なものだ。だからぼくは、朝起きたらすぐに家を出て、夜も落ち着いて寝る時間だけを頼りに家に帰ることになる。結果的に、家にいる時間以外で会社にも居ない時間は、カフェやファーストフードに居ることになる。

 そんなカフェやファーストフードも、かつて4年前くらいの時点では入ることも苦手で、長居をすることなんて想像もつかなった。最初のきっかけはマクドナルドに入った頃からだったと思う。カウンターの前に立つと目が回るくらいに緊張していた。息切れして何を頼んでいいのかも分からなくなっていた。今でもマクドナルドに限らずチェーン店に入るのが精一杯で、チェーン店でも始めて入る店舗は緊張して手が震える。手が震えてトレーがグラングラン揺れて、珈琲が少しこぼれるのは日常茶飯事だ。実際に過去3回ほどトレーから落としてしまったことがある。そのため筋トレをして足腰と腕を水平に保てるようにしたのだ。

 マクドナルドで本を読むということを始めて、できれば本を1冊読み切るという目標を立てるようになった。混んでいる場合を除いて、時間にして1時間半くらい。長居するにしても1時間では短い気がして、2時間は長い気がすることからの落とし所である。集中の持続力としても、1時間半くらいがちょうどいいのかもしれない。休日なんかは、この1時間半を梯子しながら1日が終わることも多い。

 きっかけはマクドナルドだったけれど、マクドナルドは去年から頻度が減ってきて、今年はほとんど行かなくなった。その理由は居心地で、マクドナルドはどの店舗も席と席の間が狭いというのもあるけれど、他のファーストフードと比べても、客層の心も狭い気がするのと、店員の余裕もない気がする。今は、マクドナルド以外のチェーン店をグルグル回っている。カフェドクリエ、タリーズエクセルシオールドトール、上島珈琲、ミスタードーナツサンマルクカフェ、モスカフェ、ベッカーズフレッシュネスバーガーモスバーガー、など、そういえばスタバは馴染みがない。普通の珈琲が美味しいのはタリーズで、キャラメルとか甘いコーヒーは上島珈琲が好き。ハンバーガーはフレッシュネスとベッカーズが美味しい。そういえば、ドーナツかハンバーガーが夜の主食みたいなものになっている。

 とまあ、今日も朝はカフェドクリエ、夜はベッカーズミスドを梯子をして有意義に過ごしたので満足な一日だった。自宅にコーヒーメーカーなどを置いてカフェ気分で作業ができるようになるまでは、チェーン店での生活を続けていこうと思う。