睡眠を改善して、起きているときの集中力を高める。「バイノーラル・ビート」を試す。

年齢的にこれから様々な能力が落ちていく。特に体力や記憶力や集中力が求められる能力は、顕著に落ちていくだろう。それなりに体力があっただろう時期に何もしていなかったぼくは、落ちていく体力の中で記憶力や集中力をできるだけ維持したいと考えている。

昨日「クーリエ・ジャポン」を読んでいて、記憶力を上げるには「聴覚」を刺激すると良いという話しを読み、ぼくはあることを思い出した。今日はそのことについて調査したりしていた。

記憶力を上げたり、集中力を維持したり、また入眠をスムーズにしたり安眠になったり、その逆の覚醒などに効果があると期待されている、バイノーラル・ビートというものがある。バイノーラル・ビートとは、特異な周波数の音であり、その音が聴覚を通じて脳波を刺激することにより、効果を生み出すことができる(らしい)。今だと、iPhoneAndroidスマートフォンを持っていれば、専用のアプリを入れてイヤホンを用意することで気軽に試すことができる。バイノーラル・ビートの周波数は、アプリの説明によると、両耳の間のビート音で生み出されるものであるため、イヤホンは必須である。

アプリとしてはiPhoneでもAndroidでもあり、かつ日本語がちゃんとしている「ドリミン」と「Relax Melodies」というアプリがお勧めである。iPhoneだと、あと「集中力プラス」というのをかつて使っていたことがあったのを思い出して、この手のものには元々興味があったのだと思い出した。ぼくは「ドリミン」と「Relax Melodies」の無料版を両方入れてみて、結果的に「Relax Melodies」を有料版にしている。有料版は250円くらいで、バイノーラル・ビートのバリエーションが豊富なので色々試せそうである。

ぼくがこれをどう使ってみるかはまだ試行錯誤しているところだが、今日調べたことを書こう。まず、自分がどういう状態か、これからどうなりたいかで、バイノーラル・ビートの周波数を選択する。

以下はバイノーラル・ビートに関する「Relax Melodies」による説明の抜粋である。
・深い瞑想 →ミッドシータ:5Hz (無料版にあり)
   睡眠から覚醒へ、覚醒から睡眠への移行をスムーズにする。
・夢 →ローシータ:4Hz (無料版にあり)
   脳を夢へと誘う。
・夢を見ない眠り →デルタ:2.5Hz
   最も深い眠りへ。
・集中 →ベータ:20Hz
   起きていて、解決するのが難しい問題がある場合や、集中する必要があるとき。
・リラクゼーション →ミッドアルファ:10Hz
   活動的な状態からリラックスする。
・睡眠前 →ローアルファ:8Hz
   ゆっくりと眠りに入ったり、スムーズに目覚めたりする。

今ぼくは、集中のバイノーラル・ビートをバックグラウンドで流しながら、好きな音楽を聴いている。

ぼくは好きな曲を流しているけれど、「ドリミン」や「Relax Melodies」のアプリには最初から環境音が多数収録されている。特に有料版の「Relax Melodies」には、大量の環境音が入っていて、これは睡眠時に使えそうである。例えば、テレビがデジタル化する前は、眠ってくれない赤ちゃんを眠らせるために、テレビの周波数が上手く合っていないときのノイズを流して寝かしつけるなんていうやり方があった。なぜこのノイズが効果的かというと、子宮に居たときの音に似ているからなのだけど、「Relax Melodies」には「子宮」という、ずばりそのままの環境音があったりする。

この環境音を使わずに、普通のポップスやロックなどの裏でバイノーラル・ビートをながすことで効果があるかというと、恐らくあるのではないかと思っている。両耳を通して脳に刺激を与えるという意味では、達成できていると思うからだ。周波数をはっきりとした音として認識している必要はないと推測している。

バイノーラル・ビートについては、これからしばらく使っていこうと思っているが、最初はプラシーボ効果もあると思われる。しかもバイノーラル・ビートを聴いているからという意識の高まりで、逆に眠れなくなることがあるかもしれない。そういうことが落ち着かないと評価はできないけれど、今後このブログでは経過を書いていこうと思っている。

バイノーラル・ビートを調べていくと、スピリチュアル的な内容に踏み込んだりしそうだけど、バイノーラル・ビートは魂に関係ない体感的なものである。あくまで実際の刺激であり、自ら癒されようとするのではなくて、自動的に癒してくる聴覚への刺激という意味では、言葉の理解力や感性の違いに影響しない、肉体的なものである。

ぼくは以前ポエム的な言葉について書いたが、言葉を使うことは理解力や感性の違いが大きく影響する。しかも理解のさせ方や感性の向き先はコントロールできてしまう。特に素直だったり疲れてしまってあまり思考しない人がコントロールされて癒されてしまっているということには、やはり違和感を感じないわけにはいかない。

話しは逸れてしまったが、このブログを書いているときに流していた集中のバイノーラル・ビートの効き目はあっただろうか。誤字や脈絡がおかしくなくなればいいと思うけれど、どうだろう。こんなことを脳波への刺激に頼ってはいけないのかもしれないけれど。

しかし今日はiPad mini RetinaにつないでいるBluetoothキーボードの接続が何回も切れるのにイライラしていたということは、書くことに集中していたということだろうか。いつもはぶつ切れでも諦めるのだけれど、今日はちょっと腹が立った。もっと安定した執筆環境が欲しい。せっかく集中力が高まるのなら、Bluetoothキーボードは見直したほうがいい。

あと、愛用しているウォークマンのNW-F880を、ただでさえ電池を使うDSEE HXで聴きながら、さらにバイノーラル・ビートと一緒に流していると、電池の減り方がとんでもないことになることが分かったので、これも対策が必要だ。