眠ることが唯一の希望

眠っている時間は幸せである。眠っていることが許される時間は幸せである。起きる必要がないと思える時間が幸せである。起きている時間は眠い。眠っている 時間は生きている実感がないということから、起きている時間を生きているとするならば、生きているということは、眠りたいのに眠っていない状態のことにな る。つまり眠りに抗うことが生きるということ。

ぼくはいつだって眠りたい。安心して眠る時間を得るために会社で労働をする。明日も今のままの自分で起きることができると信じられることが、ぼくが唯一持つことができる希望である。そしていつか、眠ったまま死んでしまうことが最後の希望となるだろう。

眠 ることが最大の幸福であるから、最大の幸福を分かち合うために、人は最も愛する人と一緒に暮らすことを望む。生涯叶わない望みだとしても、いつか完全に諦 めてこの世からいなくなる瞬間まで、深層心理で望み続けるという確信さえある。究極的には、愛する人と死にたいということかもしれない。

起 きているということは眠気との戦いであり、眠気と戦う理由が、今日も眠るためである。このサイクルを失ってしまうことが怖いから、だから今の生活をやめる ことは簡単ではない。嫌で嫌で仕方なくても、毎日眠れなくなるかもしれないという恐怖には勝てない。そして今日も思考停止。思考が停止するまで書くブロ グ。思考停止ブログにでもしようか。