『部屋を活かせば人生が変わる』(部屋を考える会)

ぼくがモノをなるべく持たないようにする目的は、「なるべく家に居られるようになること」である。ブログを書くことも本を読むことも家にいるとできない。家に居ると気が散ってしまい何もできない。そして寝る直前になると、何もやっていないということを思い知らさせて陰鬱な気分になる。

先日、ゆるりまいの『わたしのうちには、なんにもない』という本を読んだと書いたけれど、今日は『部屋を活かせば人生が変わる』を読んだ。この本は、「もしドラ」の著者である岩崎夏海(ハックル)が代表となって発足されている「部屋を考える会」が著者となっている。

今までも岩崎夏海(ハックル)の本を読んでいて、メルマガも読んでいてニコ生も見るくらいなので、この本が出ることは企画の段階から知っていた。企画について聞いているうちに、すでに片づけを押し進めていたぼくに足りないのは「部屋を活かす」ことだと悟ることができた。だから『部屋を活かせば人生が変わる』は参考にできるのではないかと期待した。

読んだ結果としては、肝となるいくつかの「動線」については、すでに自分でも気をつけていた。次に大事なこととしては「空間」の考え方で、「空間」の価値を認識したことで、ぼくが考えていた「動線」作りがまだ完璧ではなかったことに気付くことができた。

ぼくがいつもいる部屋には、大きいものとして机と棚があるのだけれど、ぼくはその机と棚の裏に行くことができない。机の下を潜ったり、棚が可動式なので、棚をどかせばそれらの裏に行くことができる。しかし容易に行くことはできない。これがポイントなのだ。空間を活かすには、まず全ての空間を自由に行き来できるようにすることから始めるべきだ。見えない場所や行けない場所があるとすれば、その空間を活かすことはできない。そこが汚れたりしていても気づくことができない。そんな汚いかもしれない場所なんて積極的に見たくない。つまりこれは、見えない場所や行けない場所という無駄な空間を持ってしまっているということだ。

『部屋を活かせば人生が変わる』には、ここまで書かれていないけれど、ぼくは自分の家に対して、新しい知恵を得ることができた。

この本に書かれている「自分の部屋に、引っ越そう」という言葉が好きである。今いる部屋をもう一度新しくするとしたら、何を持ち込むだろうかと考える。持ち込みたくないものは、必要がないものとして良いだろう。

さて、今年も残り2ヶ月を切った。より一層理想の部屋づくりに励み、来年を迎えたい。

部屋を活かせば人生が変わる

部屋を活かせば人生が変わる

  • 作者:部屋を考える会
  • 出版社:夜間飛行
  • 発売日: 2013-11-05