「二次創作」や「ネタバレ」が気持ち悪い

ずっと違和感を持っていたことについて、今日ようやく言葉を当てることができた。けっして良い言葉ではないと自覚しているけれど、この言葉に気付いたときに、すとんと腑に落ちたのだ。

「二次創作」や「ネタバレ」ということが、ぼくは気持ち悪い。二次創作については今まで読むことも書くことも有り得ないと思っていたことではあるけれど、偶然「ネタバレ注意」という言葉を見て、ネタバレについても二次創作と同じような感覚であることがわかってきた。

そんな「ネタバレ注意」について、そういう情報を発することがすでに押しつけであるというのに、「ネタバレ注意」という文言を偶然見てしまった人間の不快感を気にしていないように見えることが、不躾に思える。「ネタバレ注意」という「公開しているけれど見てはいけない場合がある」ものを情報として出して欲しくない。ネタバレして欲しい人に向かってのみ情報を発信する場所がないのなら、ネタバレでも問題ないと判断してから情報を発して欲しい。

続いて「二次創作」についても「ネタバレ」と根本は同じことなのかもしれないけれど、人が書いたもの作ったものを「自分の創作」に使っているという感覚が気持ち悪い。作品をリスペクトするならせめて「似たもの」を創るのが正しいリスペクトの方法なのではないだろうか。作品を使った勝手な妄想である劣化版をつくっておいてリスペクトもなにもない。当然、作者の許可を得たものは除く。作者が認めたものは、作者の作品の一部になるのだから。

また「ネタバレ」に戻ると、もし感想を書くのならば、元ネタを知らなくても伝わる「創作」にするべきだと思う。感想の引用として作品の内容が入っているのが「感想」という「創作」ではないだろうか。つまりは引用の度合いにも思えてしまうのだけれど、たいてい「ネタバレ」と書かれているものの多くは「作品の(個人的な)解説」であって「感想」になっていない。

ぼくは、それを書いているあなたは何を考えているのか?、ということを聞きたくなるようなものはプロがお金を稼ぐための文章であると考えている。

だからこそ、ぼくは自分の書く文章がたとえ無駄なものであったとしても、自分が書く文章で何かを消費をするようなことはしたくない。