読書

アドラー再び /「アルフレッド・アドラー 人生に革命を起きる100の言葉」 (小倉広)

先日アドラーについての書籍「嫌われる勇気」を読んだことを書いたが、またつい最近「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉」という入門書が出ていた。「嫌われる勇気」が、哲人と青年の対話形式であったが、こちらは本の見開き右ページにア…

本を評価すること。

面白い本をどうやって紹介するか、このブログはブログを書く上で思い出したりした本を記事の中で紹介していたりするけれど、いわゆる書評は書いていない。あえて書評を書かないのではなく、書評が書けないのだ。 他の方のブログを参考にしようと思って読んで…

たくさんの本を読むために図書館を活用していた。

本を読む人が減っているようだ。 「大学生4割が読書時間「ゼロ」 平均は26・9分 大学生協連の生活実態調査」http://sankei.jp.msn.com/life/news/140226/trd14022620150009-n1.htm 大学生とは授業で本を読む人たちのことだと思うのだけれど、今は本を使…

「ヘヤカツ」に至るまで。

NHKの朝の番組で「ヘヤカツ」の話しが出てくるというのでnasneで予約をしたはずなのだけれど、なんと録画されていなかった。今日は番組を見てから書こうと思ったのだけれど、しかたないので、ぼくが「ヘヤカツ」に至るまでのことを書くことにする。 ぼくは20…

人を好きになるということ〜愛するということ。

人との関わりがない生活をしていると、人を好きになることがわからなくなる。また好きになることの逆の、嫌いになることもわからなくなる。別にそんなことわからなくてもいいじゃないかと思うこともあるが、わからないということを考えてしまうのだから、し…

問いは間違っていないか? /「あたらしい哲学入門」(土屋賢二)

答えが出ないで悶々とするような問いは、そもそも問いの立て方が間違っている可能性がある。 土屋賢二の「あたらしい哲学入門」が先日文庫化されたので改めて読み直しているところである。ハードカバーで出版された当時は哲学の面白い考え方だと思っただけで…

人生について語るには。/「哲学の先生と人生の話をしよう」(國分功一郎)

宇野常寛のメルマガで國分功一郎が人生相談をしていたのを読んで、ぼくは毎回感銘していた。メルマガのコーナーとしてはすでに終わっているが、先日このメルマガの内容を加筆修正した書籍「哲学の先生と人生の話をしよう」が出ていたので、さっそく読んでみ…

「誰もがみな、自己の人生を滅ぼし、未来に憧れ現在を嫌って悩む」(セネカ)を、改めて考える。

アドラー心理学では、「人生に因果はない、あるのは今を生きる目的だけである」、というのが基本的な考え方である。「過去」はすでに与えられているものであり、「今」には全く関係がない。ぼくがアドラーに感嘆した理由は、この時間的な感覚である。 ぼくは…

自己啓発の源流としてのアドラー心理学/「嫌われる勇気」(岸見一郎、古賀史健)

朝から遠方に行くことになり、新幹線の中でしばらく読んでいなかったcakes(http://cakes.mu)を読んでいた。すると、最初に読み始めた「嫌われる勇気」の連載に釘付けになった。もう連載は終わっていて、書籍にもなっているが、ぼくはcakesで読んだ。(全文が…

手元に置きたい本に出会っていない。

今日は選挙に行ったりしたので、選挙の話しをしようと思ったのだが、20時に池上彰の番組を見始めた瞬間に舛添要一が当選確実という知らせを見て落胆したため、しばらくぼーっとしていた。なので選挙の話しはやめておく。明日書くかもしれないし、書かないか…

すべての本を読む。/「こうして書いていく」(藤谷治)

世界に存在するすべての本を読むことはできないことはできない。すべての本を認識することも不可能である。それでも、すべての本を読んでみたいと心のどこかで思っているのが、本を読む人なのではないかと思う。 読んでも読んでも忘れていってしまうというこ…

正しく誤読に気づくことができた。

今までぼくはほとんど意識していなかったのだけれど、今日、読んだメルマガの誤読をメルマガの作者である岩崎夏海さんから指摘を頂いて、自分が誤読をしていることに気づくことができた。(いつもは著名人の方を敬称略するけれど、岩崎夏海さんはTwitterでリ…

「クーリエ・ジャポン」が面白い。

「クーリエ・ジャポン」という雑誌を一昨年くらいから定期的に買っている。「クーリエ・ジャポン」は海外の記事を紹介するということがコンセプトになっていて、最新情報や連載を除き、特集に従って記事を掲載している。 ここ2ヶ月の特集はこのようになって…

きっと役に立つときがくる。/ 津田大介「ゴミ情報の海から宝石を見つけ出す」

最初に断っておくと昨日書いたことを反故にするようなことを書いている。昨日までの悩みは、昨日ああ書いたおかげで、今日になって少し雪解けを見せたということ。 この記事の題名は、いくつかの候補から選び取ったものだ。 候補は以下のようなものだ。 ・知…

新井素子「イン・ザ・ヘブン」を読んだ。

新井素子の「イン・ザ・ヘブン」という短編集を読んだ。久しぶりに小説らしい小説を読んだ気がした。新井素子は、長編を書くことが多いようで、短編集は珍しいとのこと。ぼくは小説をあまり読んでこなかったし、多くの作家を読んでいるわけではないし。女性…

小説は紙で読みたい。

今日は急遽会社に行くことになり、23:00近くまで仕事をしていたため、更新が危ぶまれた。平日は朝のうちに下書きを書いてしまうのだけれど、今日はなぜか余裕をもってしまって、会社に向かう前に小説を読んでいた。 ひさしぶりにハードカバーの小説を読んだ…

本を読む前にやるべきことがある。

先日、図書館に立ち寄ったときのことを書いた。読んだはずの本の内容をさっぱり忘れていて、本を読むことに絶望した話しだ。全身で感動を得られるような、身体に染みこんでしまうような本でなければ、簡単に忘れてしまう。ぼくは表紙やタイトルを見ただけで…

「ビューン」で読む雑誌が面白い。

iPad mini Retinaを買って、高い解像度でかなり細かい文字がはっきり見えるようになったことで、Kindleやkobo、kinoppyなどで読む本だけでなく、雑誌が読めるようになった。あまり買うことがなかった雑誌をiPad mini Retinaを買ったからといって読むようなこ…

「僕だけがいない街」(三部けい)を読んでいる。

普段は本を1、2週間分気になったのをまとめて買うのだけれど、発売が分かったらすぐに買う漫画のひとつに「僕だけがいない街」がある。息を飲むサスペンス、という触れ込みの通り、ページをめくるたびにドキドキする。コマの流れ、ページごとの時間の流れが…

読書をする意味を考える。

休日は図書館に行くことが多い。3年ほど前に区の図書館で初めてカードを作ってから、ほぼ毎週行っている。ぼくが継続的に読書をするようになったのも、この3年ということになる。3年でどのくらい読んだか、単純に量、冊数をブクログの登録数を確認すると587…

「君がオヤジになる前に」(堀江 貴文)

君がオヤジになる前に 堀江 貴文 徳間書店 (2010-10-29) ISBN:9784198630492 オヤジの定義は、「思考停止状態」に陥っている人のことである。 現状に不満を持っていても、何も行動をせず、 ただ流れるように日々を過ごしていく。 これは当たり前のように見え…

「アイデアのつくり方」(ジェームス W.ヤング)

本書はテーマの割には、非常に短い。 全体で100ページ満たない。 さらに本編(ジェームスWヤングが書いている箇所)は全体の2/3程度で、 残りは訳者や竹内均の解説である。 短い本編の中に、アイデアをつくるための生き方が込められていると思う。 もちろん…

「生き抜くための数学入門」(新井 紀子)

僕は大学で数学を学んできたこともあり、数学には少しだけ思うところがある。 数学に関して、学んだ(暗記した)ことの多くは忘れてしまったし、 問題を解くということに関しては、今のところ興味がない。 本書を手に取ったのは、数学を数字や定理を扱う学問…

「10-10-10 人生に迷ったら、3つのスパンで決めなさい!」

勝間和代の書籍を眺めていたら見つけた、決断の方法「10-10-10」。 「10分後、10ヶ月後、10年後を想像し決断せよ」という、 リズム感もいいなと思い、本書を手に取った。 10-10-10 人生に迷ったら、3つのスパンで決めなさい! スージー・ウェルチ 講談社 (201…

「5人分の仕事を3人で回す「ムダ時間」削減術」

僕は、本書に生産性の”向上”が期待できるような、 面白い術が書かれているのではないかと期待していた。 ありきたりなライフハック系でも構わない、 気づかなかったハックに出会うのは楽しいから。 しかし本書には、残念ながら当たり前のことしか書いていな…

「これからの思考の教科書 ~論理、直感、統合ー現場に必要な3つの考え方~」(酒井 穣)

思考とは、常に人がしているものである。 他人がどう思考しているかは、わからない。 自分と同じように思考する人など、いないと思う。 特にビジネスの場においては、 「インプット」と「アウトプット」を正確に捉えることで、 誰が何をやっても同じ品質のも…

ライフログを取る 「人生は1冊のノートにまとめなさい」(奥野 宣之)

ライフログをとる、つまり人生を記録すること。 それに何の意味があるのかというと、 それを活かす人にしか分からないわけであり、 取り組み始める敷居が(精神的に)高いものである。 僕は「人生は1冊のノートにまとめなさい」で言っている「ノートに書く…

「自分の頭で考えるということ」(羽生 善治, 茂木 健一郎)

近頃、羽生善治に関する書籍が増えた気がする。 テーマとしては、羽生善治の頭の中はどうなっているのだろう、 という興味に答えようとするものが多い。 本書も同様。脳科学者の茂木健一郎が羽生善治の頭の中を解剖していくものである。 自分の頭で考えると…

「成功学キャラ教授 4000万円トクする話」(清涼院 流水)

2006年発行と少し古い作品であるが、気になった本なので読んだ。 あとがきより、著者(清涼院 流水)自身が、いわゆる成功本の読者であり、 読んできたことの集大成を作りたいと思いを成就させたということだ。 とてもシンプルに的確に進んでいく物語に圧倒…

「アウトプット・リーディング」(小林 亮介)

アウトプット・リーディング、とタイトル通り、読んで・書く、ということであるが、 本書の内容は、もちろん読んで・書くことは書いてあるが微妙にずれている。 それはプロローグからすでに始まっていて、こんな著者の体験談から始まるのだ。 目標設定、目標…